自分が出せた日。

あたしは意外と単純な人間です。
好きと言われると好きになってしまう人間です。

あたしは意地っ張りだったようです
あたしは淋しがり屋だったようです
あたしはやっぱり
甘えんぼだったようです

けんちゃんがお店に来てくれました。
ワンセットだけだったけど、
ちゃんと来てくれて嬉しかった。

最後、ィャな客について、
気分が悪くなりました。
早上がりさせてもらって、
けんちゃんに電話しました。

淋しいょぉ。

あたし、こんなかわいいセリフ、
言える子じゃなかった‥
男に甘える女じゃなかった。
男に甘えられる女じゃなかった。

きっと今までは、
うちに帰ったら過食嘔吐してた。
だけど、あたしはけんちゃんに電話した。
淋しさを埋める手段。

原因がはっきり分かったなら、
方法は一つだけじゃない。
いろいろな方向から考えられる‥

けんちゃんはどう思ってるか分からない。
好きだと思ってくれているのは確かでも
愛の度合いが分からない‥

愛の深さを測るには
どうしたらいいんだろう‥
いや、測るものではないのかもしれない。
自分で自然と感じ取るものなんだろう‥

男が絶えなくていいね。
そういわれるけど、あたしはただ
その時々で妥協して愛してるだけなのかもしれない。
鬱が治ったとき、拒食症になっていた自分。
もしかしたら、今度は摂食障害が治っても
依存してしまうかもしれない‥
そんな不安もある。

誰かに触れていないと、淋しいの。
抱きついて眠らないと、淋しいの。
抱きしめてもらわないと、淋しいの。

今まで、淋しかったのかなぁ‥
気付かなかった、気づいていなかったのかなぁ。

たっちゃんと別れて
あたし、本当にいろいろなことに気付いたよ‥

自分を出せるようになったよ。
素直に甘えられるようになったよ。

ちょっと遅いけど‥